国際ロータリーと2530地区の方針について
今年度の国際ロータリーのスローガンは、「ロータリーのマジック」とされております。今年度のステファニーA.アーチック会長によれば、「魔法のつえを振って呪文を唱えるだけで世界に平和をもたらしたり、ポリオを根絶したり、会員を増やしたりするわけではありません。全ては皆さん次第です。」とのことで、その含意の詳細はロータリーの友2024年7月号7頁をご覧下さい。
次に、今年度の2530地区の運営方針ですが、それは、「世界でよいことをしよう!」「地域でよいことをしよう!」「ロータリーを楽しもう!」という3点を実践することとされております。また、DEIの理解を深め、クラブ文化を醸成し、会員が積極的に活動することで存在感を発揮し、世界平和にも寄与できるようにしたい、とのことで、このことは上記の「ロータリーのマジック」に通じるものがあると考えられます。
当クラブの方針(back to basics)
さて当クラブですが、ささやかながら方針らしきものをお示しするとすれば、「ロータリーを意識する1年でありたい」ということになります。
国際ロータリーは長い歴史を有し、その間様々な変遷も重ねておりますが、私と致しましては、一ロータリアンとして「職業」を中核に据えてこの1年を過ごしたいと考えております。
現在国際ロータリーが提示する標準定款では、「職業」を有しているということが会員の必要条件とはされておりません。職業を有していなくとも奉仕精神のある方であれば会員に迎えようというのは一つの考え方であり、少なくともすそ野を広げる点で有益なことは間違いなく、そもそも国際ロータリーがそのように考えているのですから、否定すべくもありません。ただ、私の1年は、「職業」にこだわる1年でありたいと考えております。
- 会員各位からの卓話
例会において、会員各位から「私の職業奉仕(ときどき社会奉仕)」というタイトルの下、卓話を頂きたいと考えております。日々どのような仕事にどのような思いで取り組んでいるのか、奉仕精神がどのように生かされているのか等々を、ご自分の言葉で語って頂ければと希望しております。 - 原発の視察を実施
福島県の将来に重大な影響を及ぼし続ける東京電力福島第一原子力発電所ですが、県民としてその廃炉作業に関心を持ち続けるため、その現場でどのような仕事がどのように行われているのかを実見すべく、職場訪問の形で同原発の視察を実施します。 - 全員出席例会の開催
前記RI会長の方針とも関係しますが、当クラブ会員の帰属意識(belonging)を覚醒し確認するため、また当クラブが多彩な職業人から成り立っていることを再認識するため、全員出席例会を今年度2回開催したいと考えております。そのためには魅力あるプログラムが不可欠で、そのための準備を行います。 - 各種の「寄付」について
寄付はあくまでも自発的意思に基づいてなされるもので、強制であってはならない、というのが当クラブの基本的な考え方であり、今年度もこの考え方を踏襲致します。従いまして、会費と同様に集めてしまうというようなやり方はせず、寄付がどのように生かされているかを十分理解して頂いたうえで、自発的な寄付を募りたいと考えております。 - 会員の増強について
当クラブは幸いにして常時概ね100名超の会員を維持しており、転勤者を除けば途中退会する人も殆どおりません。これはまさに会員一人一人の帰属意識の強さによるものであり、今後もこれまでの方針を堅持し、当クラブに相応しい会員の入会を求めて参ります。 - 「留学生が先生」プロジェクトの実施
当クラブは20世紀の終わりころ、「留学生が先生」という名称で、都内の留学生を招聘して市内の小中学校に派遣するという事業を展開してきましたが、最近に至り、当クラブでお預かりしている米山奨学生を中心に、市内の小学校に講師などとして派遣する事業を再開しております。昨年度は市内金透小学校で実施して好評を博し、広く報道されました。私どもがお預かりしている奨学生はアジア出身の学生で、どなたも様々な苦労をしつつ日本で学んでおられます。そのような方々に触れることは、我が国の小学生にとって大きな刺激になると同時に、国際交流にも好影響をもたらすと期待されますので、今年度もこれを実施したいと計画しております。
クラブの運営などについて
当クラブは、来年創立90周年を迎える予定です。長い歴史があり、その中で培われてきた無形の資産があって、会員一人一人がそれを胸に秘めて活動しております。
このように、いわゆる伝統というものはかけがえのないものではありますが、それが果たして今の時代に適合しているか、独善に陥っていないか等々につきましては不断の点検が欠かせないと考えております。そのような観点から、時期を見て、会員各位のご理解とご協力を頂きつつアンケート調査を行い、会員の皆様の意識が奈辺にあるかを把握することが出来ればと考えております。
2530地区との関係について
この点も従前のスタンスを維持し、地区の現状を把握しその理解の増進に努めるとともに、当クラブとしての貢献の在り方を模索しつつ積極的に参加して参ります。
以上、ささやかな方針ですが、役員理事会における活発なご議論を通じて、ご理解とご承認を得つつ、多少とも実現出来るよう努めて参る所存ですので、何卒ご協力のほどお願い申し上げます。