2025 - 2026年度会長就任挨拶
郡山ロータリークラブ会長
佐藤 修朗
歴史と伝統ある郡山ロータリークラブが90周年を迎える今年度の会長を拝命した栄誉に感謝し、1年間より良いクラブづくりに会員の皆様と共に邁進してまいります。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
はじめに-クラブを取り巻く社会情勢
始めにクラブを取り巻く社会情勢を俯瞰いたします。終息しないロシア・ウクライナ戦争、イスラエルとハマス、イランの闘い。罪のない一般市民が犠牲になる戦争がなぜ繰り返されるのか、戦後80年、平和を希求する日本国民として忸怩たる思いです。
トランプ大統領の米国と世界各国の関税を巡る争い(トランプ大統領はディール)始め、政治、経済、エネルギー問題、全てが大量のSNS投稿の流布で、真実の見極めが困難な混沌とした様相を呈していますが、嘘の根底には敵意が満ちていると感じます。好意と友情を深めることを判断基準にするロータリアンとして憂慮に堪えません。
本年度R I(国際ロータリー)会長はエレクトであったデ・カマルゴ氏の急な辞任により、フランチェスコ・アレッツォ氏(イタリア)が就任されましたが、Unite for Good 「よいことのために手を取り合おう」というテーマは踏襲されます。
職業奉仕、私の想い
郡山クラブのテーマを決めるにあたり「職業奉仕、私の想い」を語らせていただくと、私の現在の職業人としての取り組みは2011.3.11の東日本大震災に多くが起因致します。当時避難所の様子が報道され、乏しい食料にも混乱なく列を作って分け合う様子に、海外のメディアが驚き、称賛しました。日本では不思議ではない、暴動や略奪など起こらない、特に東北はそういう人間性、土地柄と思い、郷土の素晴らしさに気づかされました。
それは「社会関係資本」が厚い、即ち三つの要素「信頼、互酬性の規範、絆」が私達の地域社会には存在するのだと学びました。地域で生かされている自分の会社自体がそのような特性を備えた組織になれたなら、よりよい地域社会づくりに貢献できると思い、それには会社を構成する社員一人一人が同様な価値観で精進し行動できるようになることだという結論に至りました。
今年度の当クラブ方針「向き合おう奉仕の想い」
「ロータリークラブは奉仕する団体ではなく、奉仕を志しこれを実践しようとする人々の集まり」と、郡山ロータリークラブ入会時に戴いた前原パストガバナーの「ロータリー入門書」にあります。
今年度郡山ロータリークラブは、会員が自身の内なる奉仕の想いに向き合うと同時に、他の会員の想いにも向き合える1年に致したく、テーマとして「向き合おう奉仕の想い」とさせて頂きます。よろしくお願い致します。
今年度の主な取り組みは下記の通りです。
- 郡山ロータリークラブ90周年記念式典
2026年5月23日の90周年記念式典に向かって、実行委員会を中心に準備活動の進捗をクラブ全体の活性化にも繋いでまいります。 - 会員の相互理解を促進
「職業奉仕、私の想い」で会員卓話を頂き、そこからの会話の広がりにより、会員の相互理解を促進したいと思います。 - 会員の増強について
郡山クラブは100名強で推移しており、当クラブに望ましい会員の資質を維持するなら、現時点で大幅な増員を図るのは無理があると思います。女性会員の入会については、クラブが個人の自由意思で参加を希望し、会員が承認する「クラブ」である以上、会員の総意によるものと考えます。決して女性を蔑視するものでなく、逆に敬意を有する「ロータリアン」であるという当たり前の事を、誤解なきように説明して参ります。 - 「留学生が先生」プロジェクトの実施
留学生にとっても、授業を受ける小学生にとっても異文化理解の素晴らしいプロジェクトでありますので、継続いたします。 - 寄付について
米山記念奨学会、ポリオ撲滅基金、子供食堂支援など、会員個人にお願いする寄付につきまして、前年度でも実施された募金箱を用意するなど、例会で気軽に小口で実行できる工夫を致します。 - フードロス軽減取り組みについて
例会昼食は事前発注で数量を決める為に、出席人数予想を多めにすると余分は廃棄せざるを得ないフードロスの問題がありました。子ども食堂支援の一方で矛盾であり、経費削減にもつながりますので、固めの予想とし、不足が出た場合はご協力いただける方には当日提供可能メニューをお願いしたいと存じます。
郡山ロータリークラブは年齢や肩書きに関係なく、等しく友情で結ばれている会であるからこそ活気ある楽しいクラブであると思います。この素晴らしい伝統が続きますように楽しいクラブづくりをご一緒したいと切に願っております。よろしくお願い申し上げます。